出来事
昨日の深夜、またしても成体が白黒チビにケンカをふっかけていて、結局成体を隔離して朝を迎えた。長期戦を覚悟しつつあった。
日中、何がいけないのかを考えていた。結論として、おそらく白黒チビを隠れ家ごと移植したせいで、成体が隠れ家を「悪の根城」とでも認識してしまったのではないかということだった。なのでプランは、まず白黒チビの隠れ家を解放~撤去すること。それで成体が加わっても崩れないパワーバランスをデカケージ内に構築するのが目標となった。
帰宅後、白黒チビの隠れ家のフタを開け放した。成体がいたらうまくいくビジョン無いけど、ハゲチビと黒チビだけならなんとかなるかもしれない。白黒チビはビビりまくって隠れ家の箱の中から出てこなかったけど、しばらくすると、水を飲むためにおずおずと出てきた。が、黒チビに威嚇されてピュッと隠れ家に戻ってしまった。前途多難。
せめて2本ある給水ボトルの片方を白黒チビの隠れ家の正面に設置してみた。移動する時、給水ボトルを持って行って直接飲ませたら飲んでくれたけど、これも黒チビが上からプレッシャーをかけてくる。お通しのペレットも配布してみたけど、白黒チビは緊張してて食べられない様子。そうこうしてるうちに、ハゲチビにペレットを横取りされてしまった。でも給水ボトルの位置を変えたのは正解で、飼い主が黒チビとハゲチビにかまってる間に、白黒チビが給水ボトルに近づいて水を飲んでいた。よかった。
ハゲチビと黒チビはというと、ハゲチビは白黒チビに絡んで、隠れ家でもみ合いを始めた。これまで見た感じではドブネズミのもみ合いって2種類あって、一つはバタバタ・ガタガタしてギャーギャー言うやつ。もう一つは、声はキュー程度で、なんかころころぽへぽへしてる感じのやつ。ハゲチビと白黒チビのは後者で、成体との取っ組み合いと比較するとまったく緊張感が無い。黒チビは白黒チビとの距離感を保ちつつ、鉢合わせると威嚇する感じ。
さらに待って、白黒チビが隠れ家のフタを自力で閉めてもしつこく開けなおしていると、やっと白黒チビが隠れ家から出てきてケージ内をうろうろし始めた。なかなかケージの天井部まで登頂しないのを見てると、お迎え当初になかなかケージの上段に登らなかったのを思い出す。見てるうちに、上段の掘り箱の隅に成体が貯めてたペレットを見つけて、そっと持ち帰って食べ始めた。ようやくこのケージの理を理解したか。集団生活だと、いつも飼い主が手渡しで与えることはできないから、自分でエサを取って食べないといけないのだ。
しかし感動していたのも束の間、キューキューと誰かが鳴いてたので見ると、ケージ最上段のハンモックで白黒チビが黒チビを負かしていた。黒チビはお腹を見せて降参状態。ついでにケージも登頂してて、とうとう懐かしの段ボールハウス (ケージ最上段に置いた) に帰還した。段ボールハウスの中にいるハゲチビのことも気にせず、のしのしと入っていった。あれ、なんか急に王様になった?
少し迷って、成体を放り込んでみた。すると成体は白黒チビの段ボールハウスに張り付いて監視し始めたが、そのうちぬるりと中に入り込んで、狭い段ボールハウスの中にハゲチビ・白黒チビ・成体の3匹がぎゅうぎゅうに入っていた。そういや、隠れ家を何個置こうがネズミたちは一番上の一つしか使わないってのは、これまでの経験にあったんだった。成体は白黒チビを攻撃はしなかったが、態度はまた監視体制といった感じで、でかいケツをもさもさ動かして段ボールハウスの入り口を塞いでいた。白黒チビは段ボールハウスの中で固まっている感じだったが、一応動いてはいた。
ネズミが上段に固まっている間に、白黒チビの引きこもっていた隠れ家を撤去した。かわいそうに、なかなか外に出られなかったせいか箱の中にはうんちやしっこが付着していた。そのままにしておいても成体を刺激するだけなので、捨てて新しい隠れ家を同じ場所に設置した。白黒チビは最上段の段ボールハウスを定位置にしたみたいで、ここに降りてくることはなかった。
その後、また一瞬だけ成体と白黒チビが激しいケンカを始めたが、すぐに収まった。白黒チビがうんち漏らしながら逃げてたので、強弱関係ではやはり成体が上位のようだ。でも一触即発という感じではなくなったので、今度こそ一晩様子を見ることにする。これでうまくいったら、ちょっと拍子抜けかも。
おやつ
ハゲチビ・黒チビ・白黒チビをなだめるために、カシューナッツのかけらを与えた。
給餌
まだ成体と白黒チビで取り合いをしそうなので、ティッシュ箱にペレット50gを直接あけて与えた。段ボールハウスの中にいる白黒チビにペレットを渡そうとしたら、横にいた成体がすかさず横取りして貯蔵庫に持って行った。その間に白黒チビにペレットを渡したら、戻ってきた成体にまた横取りされた。同じ隠れ家で寝ない方がいいんじゃないのか?