結論だけ書くとタイトルの通りだから、興味無い人はもう読まなくていい。暖房の設定温度が十分な場合、最弱運転のサーキュレーターを天井に向けて回すだけで足元の温度がエアコンの設定温度と同じになる。そしてエアコンの設定温度を上げるよりも、サーキュレーターを最弱運転で回す方が電気代は安く済む。
詳細
最近ちょっと寒い。21時半の時点で外気温8℃。エアコンは21℃に設定してるけど、床から30cm程度の高さに置いてる温度計の数字は19℃なので、足元に暖気が届いてない感じがする。
エアコンの設定温度を1℃上げようかと思ったが、その前に、サーキュレーターを試してみることにした。エアコンに向けてサーキュレーターで空気を送ると、天井に溜まっている暖気を撹拌して足元まで届かせることができる。ただ、うちの場合はエアコンの向き先がそのままネズミのケージのある方角なので、エアコンに向けるよりはネズミのケージのある角の天井に向けた方が良さそう。
うちのサーキュレーターはアイリスオーヤマのKCF-HD15EC-W (販売終了) で、消費電力は説明書によると29Wだが、yodobashi.comの商品スペックだと10~30Wとなっている。風量切替が3段階であることも書かれているから、静音 (最弱) 運転時は10Wで動いていると考えられる。いや、そこが公式データに無いのは何なんだよ。
ここで比較したいのは、仮にサーキュレーターで室温を上げられるとして、それをエアコンの設定温度を上げて賄った場合とどちらが電気代が安く済むかということ。前提を整理すると以下の通り。
- 外気温は7~8℃。
- 部屋の広さは約6.5畳で、天井の高さは約2.5m。鉄筋コンクリート造。
- 室内の湿度は42%。
- エアコンの設定温度は21℃だが、実際の足元の温度は19℃。
- エアコンは富士通のAS-A222H。マニュアルによると暖房の消費電力は160~1,175W。
- サーキュレーターはアイリスオーヤマのKCF-HD15EC-W。静音運転で使用し、消費電力は10Wとする。
まずサーキュレーターで室温が上がったか否かだが、サーキュレーターを最弱運転でベッドの上から天井に向けて回したところ、30分程度で上記の温度計の数字が19℃から21℃に上がった。つまり、10Wのサーキュレーターで足元の温度を2℃上げることに成功した。正確には、エアコンの設定温度と同じにできた。
次にエアコンの設定温度を2℃上げた場合の消費電力増加分を考える。エアコンの消費電力は外気温や室内温度・湿度・断熱などによって大きく変わるので一概には言えないが、以下の記事では「エアコンの設定温度を1℃上げると消費電力が約10%増える」とされている。
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-ZD4022S で調査。「暖房」設定時。当社環境試験室(14畳)において、外気温:7℃で安定時30分間における、設定温度を23℃で運転した場合(240Wh)と、22℃で運転した場合(218Wh)の消費電力量比較。使用環境・設置状況により効果は異なります。
上記の試験で使われたMSZ-ZD4022Sの暖房の消費電力は、納入仕様書によると1,430W (135~3,960W) らしい。
あれ、エアコンのスペックって全然見慣れてないんだけど、なんかこのレンジのどこに実際の消費電力が位置するのかがよく分からない。上記の試験では外気温7℃、設定温度22℃で消費電力218Whらしいから、外気温と設定温度はうちとそんなに違わない。ということは、「135~3,960Wにとっての218W」がどの辺りに位置するのかが分かれば、うちのエアコンの消費電力が160~1,175Wのどの辺りに位置するのか分かるかも。
実際に計算すると、MSZ-ZD4022Sの方は (218 - 135) / (3,960 - 135) = 約0.0217。ということは、 (x - 160) / (1,175 - 160) ≒ 0.0217 になるxを求めればいい。分母を消すには両辺を (1,175 - 160) 倍して、x - 160 ≒ 0.0217 × (1,175 - 160) ≒ 22.02。両辺に 160 を足せば x ≒ 22.02 + 160 ≒ 182.02。
つまり、うちのエアコンを外気温7℃のときに設定温度22℃で運転した場合、単純に考えて消費電力は約182Wと推定できる。これの10%は18.2Wなので、設定温度を1℃上げた場合に増加する消費電力は約18.2W。
サーキュレーターで足元の温度を2℃上げるのに必要な消費電力は10W、エアコンの設定温度を2℃上げるのに必要な消費電力は約36.4W。つまり暖房の設定温度が十分な場合、エアコンとサーキュレーターを併用する方が、エアコンの設定温度だけを上げて足元を暖めようとするよりも電気代は安く済むと結論付けられる。